趣味や個人でステンドグラス制作をしている方々には置き場所などから電気窯を設置するのは少し難しいかもしれません。しかし、小型の電気窯であれば1メートル四方のスペースがあれば十分設置できます。電圧も100ボルトです。但し電気は配電盤から15Aを直接引かれることをお勧め致します。
市販されている電気窯の金額は写真のような小型の窯で10万円から15万円程度です。窯の中の直径は28センチほどあって最初はこの程度の電気窯で十分役に立ちます。また電気窯の構造は簡単なものですから自分で作られる方もいます。電気屋さんにこの窯が十万円以上すると言うとびっくりするくらいですから原価は幾らもかからないと思います。
「電気窯の使い方」
初めての人は「グラス フュージング」などの参考書で基本的なことを学ぶのが良いと思います。しかし、参考書は自分で購入した電気窯の解説ではありません。実際は参考書を元に自分の窯を試して、その窯の特性や状態を調べるしかありません。ですから参考書はあくまで参考ということです。
また電気窯を知ることはガラスの性質を知ることでもあって、ガラスを扱っている者にとっては色々と勉強になります。
今回はガラスを電気窯で曲げたランプを作ります。
まずは耐熱レンガを削って型を作ります。このレンガはヤスリで簡単に削れます。
次に型の上にファイバーペーパーをのせ、カットしたガラスを置き、温度計を差し込んでスイッチを入れます。この窯は旧式のため自動制御装置はなく、温度計と目で確認しながらの作業です。そのため点火中は窯から離れることはできません。ガラス用の電気窯は陶芸などと違って900度以上の熱は必要としないためそれ以上の温度にはなりませんが、万が一のことを考えて電源にタイマーを設置して一定時間で切れるようにしてます。
この窯は温度計が650度から670度になるとガラスがスランプします。
温度計と同時に時々のぞき窓から中の様子を見ます。
最後には上蓋を開けて確認します。
後は蓋をしたまま自然冷却します。
小さい窯の場合は加熱が早いため総ての作業を3時間ほどで完了します。
スランピングさせたガラスで制作したランプです。
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